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小惑星イトカワとリュウグウの違いは何かを比較してみた

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はやぶさ2号が小惑星リュウグウに到達しましたね。これから約1年掛けてリュウグウを観測していきますが、何が発見されるかワクワクしますね。

さて、はやぶさ2号の先輩のはやぶさ1号は小惑星イトカワへの探索を見事に成功(2005年に到着、2010年6月に地球に帰還)させています。

イオンエンジンの故障で絶望的な状況であったにも関わらず、ミラクルを起こしたはやぶさ先輩の偉業は未来永劫語り継がれることでしょう。

さて、今回、はやぶさ2号が到達した小惑星リュウグウと、はやぶさ1号が到達した小惑星イトカワは当然違う特徴を有しています。(同じなら2度も行く必要はありませんからね)

ではリュウグウとイトカワは何が違うのでしょうか?また同じ点は何でしょうか?さらにリュウグウに関してはすでに判明しているちょっとガッカリなことがあります。これらのことについて説明します。

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小惑星イトカワ (宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供)


小惑星リュウグウ (宇宙航空研究開発機構(JAXA)提供)

イトカワとリュウグウの違い

イトカワもリュウグウも小惑星です。小惑星というのは惑星でも準惑星でもなく、大きさで言えばそれらよりも小さい星です。

小惑星は、惑星や準惑星と違い、重くないのが特徴です。より正確に言うと球体に成るほどは重くないということです。

つまり、惑星や準惑星というのは重くてそれだけ重力があるので、中心に向かって引っ張る力が働いてきれいな球形になるということですね。

というわけで、小惑星はほとんどが球ではなく、様々な形をしています。

イトカワとリュウグウも球ではない形をしています。

まずは形が違うということがイトカワとリュウグウの違う点です。

そして、今回の調査目的と関わってくることですが、星の構成物質も違います。

はやぶさ1号がイトカワを目的地としたのは、ただ単に行きやすかったからです。

小惑星の物質を持ち帰ることも大きな目的ではありましたが、それよりもまずは小惑星を往復することが最大の目的でした。

ですので行きやすくて、小さすぎない小惑星ならどこでも良かったわけです。

それに対してリュウグウが選ばれた理由は「生命誕生の謎を解明すること」です。

有機物や水のある小惑星でなければいけなかったのです。

このように有機物が存在しそうな炭素系の物質を主成分とする小惑星をC型小惑星と呼びます。(Cは「炭素質の」を意味する「carbonaceous」の頭文字です)

というわけで、はやぶさ2号の目的地は、地球から近いC型小惑星のリュウグウが選ばれたというわけです。

一方、イトカワは石質の物質を主成分とする小惑星で、S型小惑星と呼ばれています。(Sは「石の」とか「石の多い」という意味の「stony」の頭文字です)

ショック!リュウグウには水がない?!

生命誕生に欠かせないと思われる有機物と水が存在するのではないか?という理由でリュウグウが選ばれたわけですが、大変なことが判明しています。

リュウグウの観測を始めている「はやぶさ2」からのデータによると、リュウグウには水が存在していないとのことです。

元々リュウグウには水が存在しなかったのか、存在していたが蒸発してしまったのかは判断できていません。

しかし、今回調べたのは地表部分なので、地中には水が存在するかもしれないという期待も少しはあるようです。

また、有機物は水とは関係なく存在していると考えられているので、生命誕生の謎を解くヒントを探し当てることは十分にあり得ます。

イトカワとリュウグウの同じ点

イトカワとリュウグウは両方とも「小惑星」であることがまずは同じ点として挙げられます。

小惑星だから目的地として選ばれたわけですが、ではなぜ惑星や準惑星ではなく、小惑星が選ばれたのでしょうか?

それは惑星や準惑星と違って、小惑星は46億年前の太陽系誕生時そのままの姿で残っているからです。

つまり小惑星から持ち帰る物質を調べると、太陽系誕生の様子が解明できる可能性が高いのです。

惑星や準惑星は惑星形成時にドロドロに溶けたりして太陽系誕生時の情報が残っていないのです。

同じ点2つ目ですが、イトカワもリュウグウもアポロ群(アポロ型小惑星ともいう)だということです。

アポロ群とは存在している場所が地球近傍である小惑星グループのことです。

太陽系の小惑星は、地球の軌道より内側(アテン群)、地球の軌道付近(アポロ群)、火星の軌道付近(アモール群)、そして火星と木星の間(小惑星帯)にほぼ分布されています。

火星と木星との間隔はかなり広く、太陽系のほとんどの小惑星は小惑星帯に存在しています。

はやぶさとはやぶさ2号は地球から最も近いアポロ群の小惑星を目的地としたわけです。

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