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2018パリマスターズ錦織ファイナルズ決める!ナダルは戦略的に棄権?

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錦織選手のATPファイナルズ出場は、最後の大会である2018パリマスターズの結果によって決まるというドキドキの展開となりました。

結果は、レースランキング8位のティエムを逆転することは出来ませんでしたが、9位は死守し、デルポトロ欠場によって錦織のファイナルズ出場が決まりました。

この記事では、ファイナルズ出場を目指すライバルたちとのポイントの様子をもう一度確認しながら、激闘のパリマスターズを振り返ってみます。

ドローが発表された時はヒヤヒヤしましたが、ATPツアーファイナルズへの出場が決まって本当に良かったですね。

【ドロー発表】2018パリマスターズ 錦織まさかのドローでファイナルズ 大丈夫か?

そして、ナダルが大会にはエントリーしたけれど、試合前に棄権するという残念なことが起きましたが、実はこれはナダルの戦略的な棄権だったのではないかという見方があります。どういうことかを説明します。

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レースランキング 注目選手の試合結果

レースランキング8位〜12位(大会前)の選手の試合結果と獲得ポイントを振り返ります。

大会前は、8位のティエム選手のポイントを上回れるかが見所でしたが、それと同じくらいの見所は10位のイスナー選手とのポイント差でした。

イスナー選手に逆転されなければ、9位キープでATPファイナルズ出場がほぼ確定したからです。結果としてその通りになりました。

「O」は勝利、「X」は敗退です。

レースランキング 選手 R32 R16 QF SF F 獲得pt 大会前pt 大会後pt
8位 ティエム O O O X 360 3535 3895
9位 錦織圭 O O X 180 3210 3390
10位 イスナー O X 90 3065 3155
11位 チョリッチ O X 90 2390 2480
12位 フォニーニ O X 90 2225 2315

では、試合の結果についてラウンド毎に振り返りましょう。

パリマスターズ<2回戦>

錦織選手が、7-5, 6-4 で見事に勝ちました。

セカンドセットは1stサーブの確率が悪かったですが、それでも5回のサービスゲームの合計でわずか3ポイントしか落としませんでした。

それだけ2ndサーブの威力があったということでしょうか。マナリノ選手のリターンのミスが目立ちましたね。

試合後のインタビューで「昔よりコートが速い。前はもっとグリッピー(grippy)だった」と話していました。

昨年からコートが速くなったようですが、昨年は錦織選手は怪我で出場していなかったんですよね。

早くコートの速さに慣れて、次も頑張ってほしいですね。

そして、イスナー選手も勝ちました。3-6, 7-6(7-2), 6-7(1-7) というスコアです。結構危なかったですね。

それにしてもイスナー選手はやっぱりサーブが凄い。エース33本。ファーストの確率は76%で、ファーストが入った時の得点率は88%でした。

他の注目の3選手も勝っています。ということは全員90pt獲得してポイントの差に動きはありません。

そして、大きなニュースが飛び込んできましたね。ナダル選手が腹筋の痛みで緒戦を棄権しましたね。

右膝ではなく腹筋です。どの程度の怪我なのか分かりませんが、結構ひどい怪我なのかもしれません。ナダル選手は次のようにコメントしています。

サービスを打つ時に腹筋の痛みを感じていた。医者に診てもらうと、試合はやめた方がいいと言われた。もし続けたら腹筋が切れてしまい、大きなけがになってしまうかもしれないから

これにより世界ランキングはナダル選手が1位から陥落し、ジョコビッチ選手が2年ぶりに1位に返り咲くことが決定しました。

そして気になるナダル選手のツアーファイナル出場の可否ですが、ナダル選手は次のようにコメントしています。

もちろん、ロンドンへ行きたいと熱望している。でも最も大切なことは、健康でいることと、毎週試合を続けられること

うーん。微妙ですね。もしもナダル選手がツアーファイナル出場を辞退すると、レースランキングで10位までの選手が出場できることになります。

【2回戦のダイジェスト動画(4分47秒)】
錦織、イスナー、アンダーソン、ティエム、ソックなどの試合のダイジェストです。
錦織選手のネット際での動きが素晴らしいです。

(ATP WORLD TOUR 公式サイト提供)

パリマスターズ<3回戦>

試合結果(3回戦)
・イスナー ● vs ◯ ハチャノフ
・ティエム ◯ vs ● チョリッチ
・フォニーニ ● vs ◯ フェデラー
錦織圭 ◯ vs ● アンダーソン

錦織選手が見事にアンダーソン選手に6-4, 6-4で打ち勝ちました!そしてイスナー選手がハチャノフ選手に4-6, 7-6(11), 6-7(10) で負けたために、レースランキングで錦織選手の9位以内が確定しました。

恐らくデルポトロ選手がツアーファイナルズを欠場すると思われるので、9位までがファイナルズに出場できると考えると、とりあえず一安心といったところでしょうか。(まだ分かりませんが…)

イスナー選手は10位となるのでファイナルズへの出場は絶たれたわけですが、でもナダル選手が腹筋の痛みで今大会を棄権しました。ナダル選手(とデルポトロ選手)がもしもファイナルズ出場を辞退したらイスナー選手にチャンスが回ってきます。どうなることか。

それにしても錦織選手、少ないチャンスをモノにしてよくぞ勝ち切りました。これで先日のエルステ・バンク・オープン決勝の借りを返すことができました。

パリマスターズ<準々決勝>

試合結果(準々決勝)
・● ズベレフ vs ◯ ハチャノフ
・◯ ティエム vs ● ソック
・◯ ジョコビッチ vs ● チリッチ
・● 錦織圭 vs ◯ フェデラー

んー、惜しくも錦織選手はフェデラー選手に負けました。スコアは4-6, 4-6。

一見惜しいスコアに見えますが、内容を数字で比較すると完敗といった感じですね。1stサーブの確率は錦織59%、フェデラー54%と似たようなものですが、1stが入った時の得点率は57%と97%で大きく差が付けられています。

とにかくフェデラーのリターンが良く、リターンゲームの得点数は錦織12に対してフェデラーは倍以上の26でした。

さらに連続得点ポイント数で錦織3に対して、フェデラーはなんと12。連続得点ポイント数12というのはこのレベル同士の戦いではあまり見ることはなく、今大会でも3回戦と準々決勝を合わせた12試合の中でも最多となっています。

それだけフェデラー選手の集中力が際立っていたということでしょうか。とにかく完敗といった感じです。

とは言え、レースランキングで9位が確定したのでATPファイナルズ出場は濃厚です。(デルポトロ選手のファイナルズ欠場に関して、日本のメディアは断定的ではありませんが、海外メディアの記事を読むと結構それを前提としている記事が多い気がします)

ロシアの22歳のハチャノフ選手がズベレフ選手に6-1, 6-2のストレートで勝ち見事に4強入りを決めました。もしもこのまま優勝したとしても、11位ですかね。10位のイスナー選手にも届かず、仮にデルポトロ、ナダル両選手がファイナルズ欠場でもハチャノフ選手のファイナルズ出場はありません。

というわけで、錦織選手はファイナルズ出場濃厚(個人的には確定だと思ってます)なので、また再来週、錦織選手のプレーを観ることができますね。

【ソックの意表を突くプレー(動画時間:39秒)】
なるほど〜。ロブで頭を越された時にこうやって返球するのもありか〜。今度試してみよう。

(ATP WORLD TOUR 公式サイト提供)

パリマスターズ<準決勝>

試合結果(準決勝)
・ティエム ● vs ◯ ハチャノフ
・ジョコビッチ ◯ vs ● フェデラー

6-4, 6-1のストレートでハチャノフがティエムを破り、ジョコビッチが7-6(6), 5-7, 7-6(3) でフェデラーに辛勝。

決勝はツアー初優勝を目指すハチャノフと絶好調が続くジョコビッチとの戦いとなりました。

【準決勝ダイジェスト(動画時間:4分51秒)】

(ATP WORLD TOUR 公式サイト提供)

パリマスターズ<決勝>

試合結果(準決勝)
・ハチャノフ ◯ vs ● ジョコビッチ

なんとハチャノフが7-5, 6-4 のストレートで絶好調のジョコビッチを破りツアー初優勝を飾りました。

ハチャノフは1000ptを獲得しましたが、レースランキングは11位でATPファイナルズ出場まであと一歩(デルポトロ、ナダル欠場で10位まで出場)でした。

ハチャノフの覚醒があと2,3ヶ月早ければファイナルズも出場していたのでしょうね。

来年はハチャノフから目が離せませんね。

【決勝ダイジェスト(動画時間:5分00秒)】
ハチャノフがストロークでジョコビッチを押してますね。

(ATP WORLD TOUR 公式サイト提供)

ナダルの棄権は戦略的なものか?

パリマスターズの大会直前の世界ランキング1位のナダルのポイントは7660pt。一方、2位のジョコビッチは7445ptで、その差はわずか215ptでした。

恐らくナダルは膝の怪我でパリマスターズ出場は無理だったのかもしれません。だからパリマスターズでジョコビッチに1位の座を奪われるのは避けられないとナダルも思っていたはずです。

それでも年間の世界ランキングはどうにか1位になりたい。そのためにはどうすれば良いか。

そのためにはATPファイナルズの出場は絶対条件でした(結果的には欠場でしたが、この時はまだ希望があったと思われます)。

ファイナルズ出場時にジョコビッチとのポイント差はできるだけ少なくしておきたい。

そう思ったナダルの戦略は、パリマスターズにエントリーすることです。なぜなら、ナダルがエントリーすることにより、ジョコビッチは第2シードとなり、第3シードのフェデラーと準決勝で戦うことになるからです。

フェデラーがジョコビッチに勝てば、ジョコビッチの獲得ポイントはわずか360ptです。逆転で1位になりますが、ポイント差はごくわずか。ナダルがファイナルズで逆転で1位になることは可能です。

もしもパリマスターズ準決勝でジョコビッチがフェデラーに勝ったとしても、きっと準決勝で体力を相当使い、決勝では負けるかもしれない。そして実際にそうなりました。

これでジョコビッチは600ptを獲得して逆転で1位となりました。

しかし優勝していれば1000ptでしたので、ナダルからすれば最悪の結果は免れることができたのです。

という感じで、戦略的なストーリーをナダルが描いていたかは分かりませんが、可能性はなくはないと思います。

では最後に大会中の素晴らしいショットの動画をどうぞ。

【パリマスターズのホットショット(動画時間:3分11秒)】
錦織選手のあのショットも収録されてますよ

(ATP WORLD TOUR 公式サイト提供)

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